「HANDEP」はインドネシアのサスティナブルブランドで、「日本初上陸」ブランドです。インドネシアのボルネオ島、中部カリマンタンに拠点を置き、主にラタン(籐)を使って、バッグやアクセサリーなどのファッションアイテム、インテリア用品、アパレルなどを展開しています。
地元の知恵や伝統に沿った持続可能な村の経済を生み出すことを目的とし、地元の天然資源を利用して持続可能なファッションや室内装飾製品を作成することにより、女性や小規模農家に力を与えています。
HANDEPのサスティナブルへのこだわりは徹底しています。素材の調達、製造工程はもちろん、使っている生地への配慮を行い、フェアトレードの原則で取り組んで生産されています。
ラタンは熱帯地域に自生し、古くから伝統工芸品や日用品、家具など様々な用途に活用されてきました。 近年では、パーム油採取のためのパームヤシ農園の拡大の影響により、ラタンの大規模な伐採が危惧されています。
このバッグを作る材料のラタンは、パートナーの農家や編み手の森や個々の庭から持続可能な方法で調達されており、誰がどれだけの量のラタンを供給しているか追跡可能になっています。
また、ラタンは森の地面から生え、森林に生えている木を利用して成長するため、ラタンだけで栽培することができません。森林がある環境のみでしか育たないため、多様性のある森を作る素材です。
すべて手作業でラタンを伐採、加工、染め、編みを行っています。染めは100%自然由来の天然染料を使用しています。 ラタン以外のパーツもコットンなどできる限り自然に還る材料を使用して商品を作っています。
HANDEPのCEOを務めるランディはダヤク族という、まさに森林伐採の被害を受けているカリマンタンの先住民の出身です。
先住民族の人たちには教育や就職の「機会」が届きにくく、貧困のネガティブサイクルから抜け出せない人たちが多く、カリマンタンの場合、多くの地域でパーム油の開発のために森林が伐採されたり、先住民族が立ち退きを強いられたり、という問題が古くからあります。カリマンタンにあるランディのコミュニティでも、立ち退きを拒否し、逮捕された人たちが多く出ました。ランディの家族も立ち退き命令や政府に対して声を上げて、逮捕や拘束、迫害を受けたそうです。
ランディは子供の頃からこうした現実を目の前で見てきて、自分たちで解決しなければ、と社会活動を志し、奨学金を得てオーストラリアの大学で学び、世界や資本主義のシステムを目の当たりにしてカリマンタンに戻って来てHANDEPを立ち上げました。
HANDEPの商品は、ダヤク族の伝統的な模様や編み方を用いて製作しています。
世界を見てきたランディがプロデュースしているからこそ、海外で通用する高いクオリティとファッション性を確保できています。
ダヤク族のコミュニティに仕事の機会を提供することで、小規模農家や女性・職人さんが社会的、経済的に自立できるよう支援しています。
商品にはすべて、誰が編んだのか分かる顔写真付きのタグが付いています。
英語ですが、編み手さんがなぜHANDEPの仕事をすることになったのか、HANDEPの仕事をしたことでどのようなインパクトがあったのか、ストーリーが掲載されています。
編み手さんストーリーの一例
Ibu Sabernikaは、インドネシアPayang村の専業主婦であり編み手です。彼女の夫は農夫で、しばしば彼女の編み仕事のためにラタンを採集するのを手伝っています。彼女は、Handepが彼女の仕事に公正な価格を与え、定期的な収入を提供すると言ったので、Handepに参加することを決めました。
「2年後、私の一番下の子供は大学に行きます。私たちは多くのこと、特にお金を準備しなければなりません。フェアトレードを通して、私たちにより良い収入を与えてくれたHandepに感謝します。毎月仕事を頑張りたいです」と彼女は語ってくれました。
また、製品の製作・販売以外にも、森林保護活動や地域の伝統文化の継承に取り組んでいます。
Love&senseでは、日本市場で継続的に販売していくために、 二つのことにポイントを置いています。
一つは、徹底した品質管理です。自然素材を使用しているため、 時には不具合の商品が混ざっていることがあります。 日本で再度、品質管理を行うことで、安心できる商品をお届けしています。
もう一つは、日本人の好みに合わせた商品開発です。現地での生産技術を把握した上で日本でのニーズを反映させて、デザインを加え、サイズや柄を変更して使いやすくしたり、ファッショントレンドに沿うようにしています。
ラタンの魅力。素材として環境に優しいことはもちろん、バッグやアクセサリーとして非常に使いやすいことも魅力の一つです。
驚くほど軽く使いやすいのが特徴です。繊細に見えますが、ラタンは非常にしなやかで柔らかく丈夫な素材のため長く愛用していただけます。
独特の柔らかいニュアンスや素材感が魅力の一つです。繊細に細かく編まれたラタンはカジュアルすぎず、上品な印象を醸し出します。
アクセサリーのイヤリングパーツは、日本で付け替えを行っています。日本で特許を取得しているシリコンのイヤリング金具を使用しており、一日中付けていても落ちにくく、耳が痛くなりづらいです。
自然素材、手編みだからこそ大きさ、素材感に1つずつ個性があります。全く同じものは1つとしてありません。 ぜひお手元に届いたHANDEPとの出会いを楽しんでいただければと思います。
Earth Company代表理事・濱川明日香氏 × Love&sense 高津玉枝 対談
HandepとLove&senseをつないでくださったのは、アジア太平洋地域のチェンジメーカー支援を行う一般社団法人Earth Company代表理事・濱川明日香さんです。
そこで、Love&sense代表・高津玉枝との対談を企画しました。Handepはどういった背景を持つブランドなのか、なぜ日本での販売パートナーに私たちを選んでくださったのか、お話を伺いました。
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