2003年にカンボジア人夫婦によって設立された団体 Ta Prohm Silk(タ・プローム・シルク)がプロデュースする手織りシルクのブランド。経営者の夫婦は貧しい農村の出身で、妻のKong氏は12歳の時に地雷により右足を失っています。彼らは、自分達と同じような境遇の多くのカンボジア人に仕事を提供し、世界へ商品を届けています。
カンボジアはアンコール王朝の時代から20世紀まで、戦火が絶えない国でした。 たくさんの人々が犠牲となり、多くの伝統技術が失われていきました。 そのような状況の中、農村を中心に生き残ってきたのが手織りの技術です。 祖母から母へ、母から娘へと家庭の中で代々継承され、今に伝えられてきました。
Ta Prohm Silkがお届けするアイテムの一つである100年ストールは小さな村で100年以上も受け継がれている伝統技術から生まれています。
小さな農村では働き口もなく、子供がいるので女性は都会に出稼ぎに行くこともできません。 そこで貴重な現金収入となるのが、「織りの仕事」です。 家の軒先に置かれているのは、先祖代々伝わる手織りの織機。日本にも昔はあったようですが、今ではほとんど見ることがありません。
手織りシルクは、カンボジア女性の手仕事の創出につながっています。
Ta Prohm Silkを立ち上げたカンボジア人夫婦。旦那のSam氏は、貧しい農村の出身でありながら、清掃の仕事をして貯めたお金で英語を学び、ホテルマンの仕事についた後、Ta Prohm Silkを立ち上げた非常にエネルギーに満ち溢れた人物です。妻のKong氏は12歳の時に地雷により右足を失っていますが、「手に職を」という両親の思いで縫製の仕事を学びスキルを磨いて、同じような障がいを持っているカンボジア人に仕事を届けています。
彼らは、障がい者を自宅に住まわし、共に生活しながら、事業に取り組んでいます。
Love&senseは、持続的に取引を続けていくことでお互いに信頼関係を築いています。また彼らのストーリーをより分かりやすくお伝えするため、日本オリジナルのパッケージやロゴデザインをプロデュースしています。
例えば、サンケネックレスという商品では、ネックレスにひとつだけ、家のモチーフが入っているのがLove&senseのサンケネックレスの特徴です。
「タ・プローム・シルク・ファミリー」というブランド名は、各家々で商品を作っていることに由来しています。パッケージの色もカンボジアの家の色をイメージして作りました。パッケージを開けるとお家の形になっています。
Love&senseでは、日本市場で継続的に販売していくために、 二つのことにポイントを置いています。
一つは、徹底した品質管理です。全ての商品が手作りのため時には不具合の商品が混ざっていることがあります。 日本で再度、品質管理を行うことで、安心できる商品をお届けしています。
もう一つは、日本人の好みに合わせた商品開発です。現地での生産技術を把握した上で日本でのニーズを反映させて、デザインを加え、サイズや色を変更して使いやすくしたり、ファッショントレンドに沿うようにしています。
『シルク』と聞くと、“特別な時だけのもの”というイメージを持ちませんか?
「フォーマルな装いにはいいけど、普段着には合わないかなぁ」 「汚れたらどうしよう。家で洗っても大丈夫・・・?」
シルクはこのように、“繊細でなんとなく背伸びするもの”と思われることが多いようです。
ですが、Ta Prohm Silkのシルクアイテムは、シルクでも浮くことはなく、コットンやリネンなど他の素材の服とも合わせやすいのが特徴です。
タ・プローム・シルクとパートナーシップを持ったのは2013年。それ以来、彼らの素敵な商品を日本のみなさまにお届けしてきました。実際にカンボジアに足を運んだスタッフが何を感じたのか貿易担当が綴るパートナーだよりをお届けします。
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