Maruco ブランドストーリー

BRAND STORY

Maruco

Marucoシリーズの魅力

ABOUT

より多くの人に、フェアトレードについて知ってもらいたい。その願いの元に生まれたのが、“気”ごこちと“着”ごこちにこだわり、フェアトレード認証コットンを使用して作ったMaruco シリーズです。

誰もが気軽に着られるTシャツは、トレンドや好みに左右されにくいので、より多くの人にフェアトレードを広められると思いました。でも、多くの人に着てもらうためには、普通のシャツではちょっと物足りない。 では、どんなTシャツを作ればいいのでしょうか。

私たちが考えたコンセプトは、
「着た人がきれいに見えること」、「着ていて気持ちがよいこと」。

女性にはいろいろ悩みがあります。二の腕、お腹やお尻、腰回りなど少しでもすっきりと細く見えたら、ちょっとうれしくなるはず。

デザイナーとスタイリストとフェアトレード認証コットンとの出会い。それによって、シルエットが美しく、女性の悩みをカバーしてくれる、とても個性的な商品に仕上がりました。

丸いフォルムは、着用した人の体に合わせて、美しいシルエットに変化します。
同じTシャツなのに、着る人によって全く印象が異なるのがこの商品の不思議なところ。ボリューム感がありながらも自然に体に寄り添い、動きに合わせて表情が変わります。すっきりとしたネックラインは、アクセサリーをプラスしても映えます。

このシルエットを生み出すために、私たちは、生地の開発から着手しました。40番の双糸を使用し、細い糸を二本撚って一本の糸にすることで、より肌ざわり良く。しっかりした厚みを持たせることで、体のラインを目立たなくし、型崩れしにくい特徴を備えた商品として完成しました。

途上国のコットン生産者の現状をご存知ですか?

途上国のコットン農家が抱える課題

コットン貿易の影には先進国に有利な不平等な構造があり、途上国の多くのコットン生産者は、生産コストすらまかなえない低価格での労働を強いられています。また、国際的には使用禁止の危険な農薬も、途上国では未だに使用されていることもあり、環境に大きなダメージをもたらすばかりか、農薬による生産者の中毒死や健康被害も深刻です。そうした中で、当製品はインドのフェアトレード認証コットンを使用しています。

フェアトレード認証コットンは、国際フェアトレード基準に従い認証を受けているもので、生産コストをまかない、かつ経済的・社会的・環境的に持続可能な生産と生活を支える「フェアトレード最低価格」や、生産地域の社会発展のための資金「フェアトレード・プレミアム(奨励金)」を生産者に保証するなどといった基準を、生産・輸出入・製造・販売のすべての流れにおいて満たしている製品として認められたものです。
生産者と生産地に思いをはせ、彼らと地球にやさしく気ごこちの良いコットン製品を選びませんか?

国際フェアトレード認証コットンについて

国際フェアトレード認証ラベルは、その原料が生産されてから、輸出入、加工、製造工程を経て「フェアトレード認証製品」として完成品となるまでの全過程で、国際フェアトレードラベル機構(Fairtrade International)が定めた国際フェアトレード基準が守られている事を証明するラベルです。

詳しくは、特定非営利団体フェアトレード・ラベル・ジャパンのサイトをご覧ください。
https://www.fairtrade-jp.org/

スタイリストの参画

OUTFIT

合わせるアイテムによって多彩な表情を見せるMarucoシャツ。開発には、エシカルファッションスタイリスト谷山伸子氏に携わっていただきました。

谷山伸子氏 ウェブサイト
https://www.nobuko-taniyama.com/

インタビュー

INTERVIEW

ファッションのプロから生まれたフェアトレードアイテム
〜ファッションを通じてできること〜

緑豊かな公園の近くに、SI-HIRAI / si-si-si comfort代表の平井ご夫妻が営むショップ兼オフィスがあります。
ゆったりとした空間に並んだ洋服や小物は、凛としていて、そしてどこか優しい雰囲気をまとっています。

SI-HIRAI /si-si-si comfortさんの物づくりについて
教えていただけますでしょうか?

僕たちがつくるものは、着る以前に「もの」として美しいことを大前提にしています。そして、着ていただくことでさらにその人を美しく見せる。ここにものすごくこだわっています。
人は誰でもコンプレックスを持っていて、それをどう変えるかということをお手伝いできるのが、ファッションだと思うのです。僕自身がたくさんのコンプレックスをもっているからこそ、それにのめり込んでいるのかもしれません(笑)

そして、美しいということは、自分自身を美しく見せたいということだけではなくて、相手(この場合人だけでなく空間とかコトとか)に対しての、尊敬の表現だと思うのです。TPOに合わせた服という単純なことではなくて、相手に対して失礼な思いをさせないような、リスペクトの念とか、うーん、相手への想いとか配慮というか。それを表現するのがファッションだと、いつも意識しながら仕事に取り組んでいます。

SI-HIRAI /si-si-si comfortさんの物づくりについて
教えていただけますでしょうか?

フェアトレードのことは、以前からすこし気になっていました。実は、あるフェアトレード団体さんからお声掛けいただいたこともあったのですが、その時はどちらかというとフェアトレードっぽいというか、エスニックな印象が強かったので、結果仕事にはつながりませんでした。

今回、Love&sense代表の高津さんからいただいたリクエストは、今までのフェアトレードの概念を覆すものでした。「女性がきれいに見えて、日常に着られる服にしてほしい」。目指すものもターゲットも明確でしたし、なんとなく僕たちの物づくりと方向性が似ているなぁと。
また、途上国に何度も足を運んでいること、さらに、阪急百貨店に常設店舗を持ち継続して運営されていることなどをお伺いして、「生産から販売まですべてを行って、地に足がついている会社だな」と感じました。

だから僕たちも、潜在的にやりたかったことを、きちんとした形で完成させることができるかもしれないと考え、一緒に取り組むことにしました。

コラボレーションしたことでなにか変化はありましたか?

『なぜ、同じデザインのものを何年も販売してはだめなのですか?』--ファッションの業界では毎シーズン新しいデザインを発表することが常識です。でも、そこを疑ったことはほとんどなかった。自分たちが、本当は最も大切にしなければいけない『デザイン』を結果的にどんどん使い捨てにして消耗していたことに、はっとしました。これからは、消耗するデザインではなくて、アップデートするデザインで勝負していきたいとひそかに思っています。また、ファッションの裏側を改めて直視し、ショックを受けました。でも、今では憂いを感じるのではなく、僕たちが持っているデザインの力、たとえそれが小さくでも、世の中を変えていくことに役立てたいと心から思っています。

僕たちも、日本の工場や作り手さんたちを応援したいということもあり、自社ブランドのものづくりはできる限り国内の工場に生産をお願いしています。

これからもお互いを刺激しながら、世界と日本を視野にいれて取り組んでいきたいと思っています。次の作品も楽しみにしていてくださいね。

(有)シノワプランニングスタジオ 平井達也氏・平井慶子氏
https://www.si-hirai.com/